l  4月上旬、ハンガリーで総選挙が行われ、「反移民」を掲げる与党が大勝利を収めました。中欧、ポーランド、オーストリアで、「反移民」の流れが勢いを増しており、EU内の亀裂が広がる可能性があります。3月のイタリア総選挙ではポピュリズム政党の「五つ星運動」と極右の「同盟」が躍進。ドイツでも極右「ドイツのための選択肢」が最大野党に。フランスでも、極右のルペン氏は敗れたとはいえ、昨年の仏大統領選で2番手につけました。

l  こうした欧州の動向を例示して、「日本は島国で同質的なので、昔から日本人というまとまりがあった。歴史的に見て、移民などありえない」と主張する人もいますが、江戸時代まで「自分は日本人」と思っていた人は皆無。国民を戦争に動員するために「この国は自分の国だ」という愛国心が必要だったので、明治政府が「国民」という概念を短期間で創り上げたというのが史実。また古くは、4世紀から7世紀頃、中国大陸や朝鮮半島から「渡来人」を幅広く受け入れた時期もありました。移民に関する議論は感情に流されがちですが、事実に基づいた政策協議を冷静に行いたいものです。
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【Timely Report】Vol.148(2018.4.24)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「イタリア新政権でEUが瓦解?」も参考になります。

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