l  20184月から、米国政府が不法入国者の取り締まりを強化したため、メキシコとの国境から不法入国して拘束された親子が引き離される事案が相次ぎ、「罪のない子供が親から引き離されるのは児童虐待ではないのか」という声が沸き起こり大騒動になりました。今では、トランプ大統領ですら、不法移民の親子を引き離す政策を再開することはないと明言しています。

l  この間日本では、子どものいる非正規滞在外国人を入管が拘束し、施設に収容する際、子どもを親から分離して児童相談所に保護を依頼する事案が急増(20132人→20142人→20151人→20164人→201728人)。

l  入管施設では子どもを受け入れていないので、親子別離による子どもの精神的負担を考慮し、子を持つ外国人については、拘束せずに退去強制手続を進めるのが大原則でしたが、成田空港で入国を拒否されたあるクルド人一家の場合、夫婦が別々に収容され、未就学の子ども2人が児童相談所に送られたなど近年「トランプ化」が進んでいる可能性も。入管は、2018年の数字は公表予定がないと言いますが、そういう姿勢でよいのでしょうか。

【Timely Report】Vol.459(2019.7.31号)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「大坂なおみと二重国籍問題」も参考になります。

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