l  在留カードの偽造が蔓延しています。10月22日に送検された事件では、SNSを通じ中国にいる指示役から連絡を受けて在留カードを製造した中国人が不法滞在しているベトナム人などに1枚5,000円で販売していました。初期に3~5万円していた偽造カードの価格は、近年1~2万円に下がっていましたが、いまでは5,000円の安値にまで落ちているようです。

l  本物の在留カードには、カードを傾けるとMOJ(法務省)の文字の周囲の絵柄がピンクから緑に変わったり、黒白が反転するといった仕掛けや左右に動くホログラムが浮き出る仕様が施されていますが、正直言って出来が悪い。入管のホームページで在留カード番号を入力すると、カードの有効性を確認することは一応できますが、それもクリアする偽造カードも出回っています。

l  偽造は年々精巧になっており、一般人が一見で偽物と見抜くのは不可能。偽造カードの作成に数十万円かかるのであれば被害も少ないのでしょうが、原価は数百円程度とみられ、ICチップの中身を読み込む機器を広く提供するなどの対策がなければ、根絶は困難。入管のスマホアプリ開発が待たれます。


【Timely Report】Vol.7402020.10.26より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

外国人と入管の関係に興味のある方は ➡ 全国外国人雇用協会 へ
外国人に関する経済学を知りたい方は ➡ 外国人経済研究所 へ