l  技能実習生と言えば、「失踪者」が多いということが広く知られるようになりましたが、昨年末に「死者」も多いという情報が飛び交いました。技能実習生の死者数は、2010年からの8年間で174人。そんな中、日本国際研修協力機構は、それまで公開していた死者数に関するデータを削除しました。

l  改正入管法の国会審議において、法務省は、失踪動機で最も多かったのは「より高い賃金を求めて」で87%だったと説明していましたが、本当の最多は「低賃金」で67%だったことが判明。このため、野党は、統計の基となった「聴取票」の公開を求めましたが、法務省は「閲覧」だけを認めてコピーを禁止。野党議員が手分けして2870人分全てを「書き写す」作業に追われました。その結果、最低賃金未満で働く者が極めて多く、約1割は「過労死ライン」を超える残業をしていたことも発覚しました。

l  法務省の英語表記は「Ministry of Justice」。直訳すると「正義の役所」です。法務省が守っているのは、「正義」なのか、「人権」なのか、「省益」なのか。国会審議を熟読していただき、個々に判断していただきたいと思います。
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【Timely Report】Vol.335(2019.1.28)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

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