l  ビザの厳格化に走るトランプ政権の下で、2017年度において米国の大学に入学した海外留学生の数は前年比▲6.6%。2年連続の減少です。1960年代前半、米国で学ぶ留学生はたった5万人でしたが、2015年には100万人を超える規模にまで成長。留学生が支払う授業料等は420億ドル(約47660億円)と言いますから、財務状況が悪化する大学が出てくるかもしれません。

l  留学生が米国を選ばない理由のナンバーワンは「留学ビザ」ですが、「米国に歓迎されていない感覚」や「米国における身体的安全」という指摘も多かったようです。それに加えて、トランプ政権は大学卒業後の「就労ビザ」も厳格化。超人気だったMBAですら敬遠されるようになってきました。

l  本来、日本の大学にとって千載一遇のチャンスになるはずですが、米国を敬遠した留学生が日本に流れるという見方は皆無。オーストラリアやカナダが一歩先んじる中、アジアでは、英オックスフォード大や米スタンフォード大とともに「世界のトップ30」に入ったシンガポール国立大と中国の北京大・清華大の人気が上昇中。日本の出番はどうもなさそうです。
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【Timely Report】Vol.324(2019.1.10)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「トランプ大統領は二枚舌か?」も参考になります。

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