移民総研

諸外国における移民問題を分析・解説していきます。

タグ:週28時間

l  ブローカーから「日本に留学すれば月20万~30万円は簡単に稼げる」と唆され、150万~200万円もの借金を抱えて、出稼ぎ目的で来日した「偽装留学生」を含めて、留学生の数は29万1164人(2017年6月時点)になりました。この5年間で増えた留学生のうち、ベトナム、ネパール、パキスタン、ミャンマー4カ国だけで8割を占めており、ごく一部の例外を除いて出稼ぎが目的であるという見方もあります。「偽装留学生」は、授業そっちのけで出稼ぎに励みます。留学生が働く現場は、コンビニや飲食店だけでなく、弁当などの製造工場、宅配便の仕分け、ホテルやビルの掃除、新聞配達など。もはや留学生の労働力なしでは成り立たない職場も多いようです。

l  そうした状況下、不法就労で摘発される留学生が年々増加し、2016年は1010件に上りました(2012年624件)。留学生に認められた法定の労働時間(週28時間以内)を超えて働くケースが大半を占めており、上述した「偽装留学生」がはびこっていることに加え、警察や入管が積極的に摘発を始めたことが背景にあります。「週28時間超」には十分に注意しましょう。
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【Timely Report】Vol.107(2018.2.23)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

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l  外国人労働者に係わる問題に詳しく、綿密な取材を元に、綿密で切れ味鋭い記事を書く優れたジャーナリストがいます。日本においては、この分野のナンバーワンと言っても過言ではなく、記事を読むたびに、新しい情報や鋭い切り口に勉強させられることが少なくありません。ブータンの留学生を巡る諸問題やその裏事情、偽装留学生を産み出す構造を切り取って見せる手腕は見事の一言に尽きます。批判している対象も一々ごもっともと頷かされます。

l  ただ、読後感が今ひとつスカッとしません。偽装留学生は、①かわいそうな目に合うから日本に来させないようにすべきという論理(攘夷派の主張)なのか、それとも、②母国で背負った借金を返しやすくするために週28時間という法定制限を緩和すべきという提案(九州7県と熊本市の主張)なのか、③出稼ぎの外国人に見合った単純労働を認める在留資格を創設すべき(経済界の主張)なのか、という結論が見えないからです。現行制度に問題があることは誰しも認めるところですが、欠陥をあげつらって辛口の批判を浴びせ続けたところで事態は改善しないのではないかと危惧されます。
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【Timely Report】Vol.342(2019.2.6)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

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